こんにちは、SCです。

私からは2つの記事で、デザインにおいて大きな要素となる「色」と「フォント」について僭越ながら書いていこうかと思います。専門家ではありませんので、誤った論を書いてしまうことがあるかもしれませんのでご了承ください。

色の役割

身の回りにはさまざまな色があふれています。

赤・緑・青の3色で色を認識している哺乳類は人間をはじめとする一部の霊長類のみで、大抵の哺乳類は赤・青で色を認識しているようです。

また、色を活用して人間は様々な情報表現をします。道路標識が一番わかりやすい例ではないかと思います。

大抵の場合、色の感じ方は概ね以下のように分類されます。
 黒 :危険(紫より強い) ※警戒レベル5の色変更により使われ始めた印象
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 紫 :危険(赤より強い)
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 赤 :禁止、停止、危険、緊急、暑い
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 橙 :危険(赤より弱い)、暖かい
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 黄 :注意、警告
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 緑 :安全、進行
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 青 :指示、誘導、安全、寒い
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このように、情報のイメージづけにおいて重要な立ち位置を占めていることがわかるかと思います。

色の組み合わせ

ここまでは色単独のイメージを紹介しましたが、色の組み合わせ方でもイメージは大きく変わります。また、組み合わせ次第では視認性にも大きな影響を与えます。

なお、組み合わせで一番無難なのは「なにかの色」+「白or黒」です。
白と黒は明度に合わせて使い分けます。


▼良くない例
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いろんな効果を使っている時点でやりすぎ感がありますがこのようにカラフルにしすぎると、目が痛くなるようなおぞましいデザインになってしまいます。
古畑任三郎も「お洒落の鉄則は洋服の色を3色以内に抑えるように」と言っていますし。はい。

▼私が思う良い例
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色を抑えて、文字色も白にすることで、スッキリとした印象で見やすいデザインにすることができます。(なお、条件をあまり変えないようにするため、フォントはMS Pゴシックのままにしています。)

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強調したい部分に色付けする場合もあまり色は多用しないようにしましょう。(えっ、商品名がダサい?ナンノコトダロウカ)

警戒色の作り方と順位

地震界隈で欠かせないのが警戒色。地震が発生した際の緊急地震速報や震度の情報などでは色が欠かせない存在となっています。

2011年までは、黄色~赤色の範囲を警戒色として使用し、赤が最上級の警戒色として用いられる例が多く見られました。

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※津波情報では、赤→大津波警報・橙→津波警報・黄→津波注意報 といった使用例も見られた。

しかし、津波情報の色の改訂、特別警報や警戒レベルの制定によりなどにより、新たに「紫」「黒」といった色が最上級の警戒色として広く使われるようになった印象があります。また、橙色が優先的に使われることがあまり無くなった感じます。
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これは色の区別のしやすさや、色覚異常の人に対する配慮(カラーユニバーサルデザイン)が進んできたことが要因かと思います。
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通常の色覚と緑色覚異常の場合の見え方の違い。色のシミュレータにて作成。

KiwiMonitorに使われている震度色も様々な色の見え方に対して考慮されています。(+明度が震度1~4では段々明るく、4~7では段々暗くなっているため見分けやすい。)
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カラーユニバーサルデザインを考えることは知識や試行錯誤が必要で面倒なものですが、ぜひ色を決める際の要素に入れてみてください。


急いで書いてしまったため拙い文章となってしまいましたが、ぜひ配色の参考にしてみてください。

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